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川辺仏壇

仏教弾圧の中で生み出された独特の様式の仏壇
川辺仏壇は、鹿児島県川辺町を中心に製造される金仏壇です。黒塗り、豪華な彫と金箔押しが施された、シンプルさが重視された仏壇です。また、川辺仏壇には、仏教弾圧の歴史の中で生み出された「ガマ」という独特の様式の仏壇があります。

特徴

川辺仏壇には、「ガマ」と呼ばれる独特の様式があります。「ガマ」は、幅と奥行きが小さく、通常別々に作られる台座と本体が一体化した構造になっている小型の仏壇です。木地の材料は、杉、松などが中心。天然本黒塗りの後、純金箔や純金粉を使用して仕上げられます。製造工程は、木地、宮殿、彫刻、金具、蒔絵、塗り、仕上げの七工程によって分業化され、各工程のほとんどが手作業で、部品の組み立てに工夫があり、分解しやすいことが特徴です。

歴史

川辺は、仏教文化の根付いた風土が形成されてきた土地で、12世紀には仏壇の製造が始まったとも言われています。川辺の仏教に対する信仰が強まったのは、慶長2年から約280年にも及ぶ一向宗の禁制です。この時代、多くの仏像や仏壇、念仏の声までもが失われました。しかし、人々の信仰は逆に燃えあがり、岩穴や山の洞窟に潜んで念仏を唱える“かくれ念仏”のグループが各地にできました。それらの集まる場所が「かくれがま」であり、現在でも多くの念仏洞が大切な歴史史跡として丁重に保存されています。この狭い「かくれがま」で礼拝ができるように、台座と本体が一体となった小型の仏壇「ガマ壇」が造られました。また、見かけはタンスで扉を開くと金仏壇が内蔵されている型のものなども造り出されています。川辺仏壇を代表する「ガマ壇」という様式は、川辺の歴史的経緯が色濃く表れていると言えるでしょう。

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