仏壇の一流トップ > ご案内事例

ご案内事例

山中洋一郎さん(仮名) 58歳 会社役員 神奈川県在住母の心の支えとなった文化的背景を持つ伝統工芸仏壇
山中さんのお父さんは福井県の山あいにある地元では知られた旧家の長男でした。先祖代々の広い農地で戦前は小作人も多く使うそれなりの豪農であったのですが、徐々にその地域の農業全体が廃れつつある中で、ここ数年は老いた両親がお二人で細々と耕されるのみでした。農地の多くは現在では休耕地となったり、微々たるお金で人に貸したりという状態にあったのです。

山中さんは東京の大学に入る為に上京して以来、ずっと両親とは離れて暮らしてきたわけですが、昨年の冬にお父さんが亡くなられてから一人暮らしとなってしまったお母さんをだれもいない屋敷に一人で住まわせるのは心苦しいと同居を勧めていました。お母さんも最初は遠慮していたのかなかなか首を縦に振らなかったのですが、山中さんの奥さんも同居を熱心に勧める中、少しずつ気持ちが傾きつつあったようです。
母にとっての心の支えを用意したかったのです
どういう想いでお仏壇を求めたのですか?
母にとって故郷を離れる最大の障壁は先祖代々の墓と仏壇を守れるのかということだったのです。

福井の貧しい村でしたが、亡き父は地域では名家と知られた家の長男でした。土地や家屋を手放すことはやむなしと覚悟を決めていたようですが、その家の象徴である墓や仏壇に込められた父の思いを継いで守っていくのだという意識が強かったように思います。

墓は大きいとはいえいわゆる村の共同墓地でしたので、近くの霊園に改葬することで納得してもらえたのですが、仏壇の方は畳一畳もあるような荘厳な金仏壇で一家を継ぐ者の誇りとなっていたようです。

私自身は正直仏壇に特に強い思い入れを持ったことはなく、なかなか母のその思いに気がつきませんでした。しかし、時代の中で廃れていったとはいえかつての栄光の記憶である名家を継ぐ者としての立場は父の誇りであり、それを大事にするということが母なりの父への供養であったのかもしれません。

とはいえ、現実問題として神奈川の都市部のマンションに暮らす私としては(マンションとしては広めだと思いますが)あの金仏壇をそのまま持ってくるという選択肢は極めて取り難い状況でした。
マンションに収まるような仏壇で、母を納得させられるのだろうか
なぜ当サービス『仏壇の一流』を利用したのですか?
ちょっと調べてみて分かったのですが、基本的に強い思い入れを持てそうなおごそかな仏壇はどうしても巨大なサイズとなっており、マンションに違和感なく収まるような小型のものになるといきおい軽薄な雰囲気が出てしまい、福井の実家の仏壇が醸す存在感に比べ圧倒的に見劣りがしてしまうのです。

マンションという住宅事情に合致しながら、母の思いに応じられる、納得を得られるような仏壇なんてあるのだろうか。仏壇店を廻ったり、人づてにお寺さんに相談にいったりといろいろあたっていく中で「仏具大事典」という大部な専門書を発行する「鎌倉新書」という出版社が、最近高級な仏壇購入の為の水先案内窓口を開いたのだということを聞きました。

早速、家に帰ってアクセスしてみたのです。
宗教弾圧の歴史が生んだ伝統文化があったのです
このサービスを利用することでどんな体験があったのですか?
まず、サイト上で問われるがままにこちらの事情をいろいろと選択して最終的に相談依頼を投げる形になっていました。ま、本音を言えばどうせダメ元という感覚だったのは確かです。

しかし、後日いくつか示された具体的な選択肢はさすがと思わせるものでした。

日本の伝統工芸の結集である仏壇製造は、国(経済産業大臣)の指定を受けた伝統的工芸品(いわゆる「伝産指定」)の産地を含め全国20以上の産地があり、それぞれに独特の文化や蓄積があるのです。その中に、藩による宗教弾圧の歴史の影響で、小さく目立たない外観にも関わらず、その中にこだわりの世界を濃縮させるという文化を洗練させた産地があったのでした。

「こういった文化的背景を持つ伝統工芸の仏壇ならばひょっとすると私の事情にぴったり合致するのでは」と考え、母と私が落ち合いやすい京都・大阪周辺で、「これは」と思えそうなその産地の現物を在庫する店を探し出してもらいました。

 

結果的に、それで母を納得させることができたので大成功といえます。

 

意外だったのはたまに娘夫婦が子供(私にとっては孫)を連れてやってくるのですが、孫達が母と並んでお仏壇の前に座っていることをちょくちょく見かけることです。世代間コミュニケーションが思わぬところで展開するわけです。そういうときは「そういえば私も昔そうしていたなあと懐かしく思い出されてちょっと手を合わせてみようかな」という気になるから不思議です。
  < 前のご案内事例  

ご案内事例一覧

荒木芳雄さん(仮名) 62歳ささやかながらやっと親孝行が出来たように思います。
山中洋一郎さん(仮名) 58歳母の心の支えとなった文化的背景を持つ伝統工芸仏壇
いい仏壇

ページトップへ